人というのは潜在意識(深層心理)を隠して
常に偽りの人生を送っています。
私で言うと
ずっとめんどくさい姑が
何でもかんでも夫に頼り、甘えている姿を見て
「依存体質丸出しで、自立できてなくて残念な人だ!」
と思っていました。
でも、それは実は
「私がただただ甘えたかった」
この一言につきます。
甘えたいのに甘えてはいけない。
甘えてしまったら自立が成り立たないと
自分で大きな壁を作ってしまっているだけなんです。
もくじ
甘えたいのに甘えれない原因はどこからきているか?
そもそも
「甘えてはいけない」
と、どうしてそういう感情が
芽生えてしまったのでしょうか?
私のことで言えば、
早い時期から母子家庭という環境で育ち
十分甘えることができなかったので
思い起こせば小学校の頃から
甘え上手な人はとっても苦手でした。
というよりか嫌いでした。
そんなに甘えて「カッコ悪い」
なんて思っていました。
中学生になればもう周りにも
親に甘えるという人はいなくて、
でも、甘えたい願望の強い人は
異性に甘えを求めたりすると思います。
私は学生の時は彼氏はいなかったので
ずっと甘えたい願望は母親に向いていたと思います。
なので、少しでも時間があれば
母といる時間を大事にしていたような気がします。
高校生の時はほとんど帰宅部状態で
授業が終わると猛ダッシュで家に帰っていました。
そして1、2時間後に母は仕事に出かけていきました。
貴重な数時間でした。
その時は全く自分が母親に甘えたいだなんて
少しも思ってもいませんでした。
そしてこんなことをしていたのは
三兄弟の中で私だけだったことからも
甘え不足だったのは私だけだったのかなと思います。
真ん中の子によくあるパターンだと思います。
兄も妹も、
祖母がとても可愛がったので
きっと母親からの愛情は少なかったかもしれませんが
祖母からはたくさん愛情を受け取ったと思います。
私はというと祖母の記憶といえば
厳しいしつけの記憶がほとんどです。
特に2番目の子どもは一言で言えば
「適当」
何なんだろうなって思いますね。
甘えられる場所ができた
社会人になりやっぱり私は
無意識のうちに甘えれる場所を、人を、
探していたんだと思います。
そして、夫と出会った時に
「結婚するならこの人だ」と
直感で思いました。
今まで出会った異性にはない安心感がありました。
そして付きあってから1年後、結婚。
やっと、たっぷり甘えられると
この時もそうは思っていなかったですが
潜在意識でそう思ったと思います。
そして、仕事は自営なので
常に一緒にいることができ
益々私の甘えはエスカレートしていったと思います。
特に何か甘えるようなことをするのではないのですが、
常に小さい子どもが何するにも不安になって助けを求める
そんな感じだったと思います。
そして、いろいろなことを決定するのも夫に任せたり、
何か行動するのも夫と一緒だったり、
一人ではいろいろできなくなっていきました。
そして、何か不都合なことが起こると
だんまりして無口になってしまったり
思い返すと恥ずかしいくらい
子ども返りしていたと思います。
ただただ幼い時から甘えられず
自立も早かったので
何かを決定するのにも
疲れていたのかもしれません。
全て満たしてくれる偽物の親が現れたのです。
夫を母親にしてしまっていたのです。
甘えを成長させてしまうとダメ人間になってしまう
めんどくさい姑の注文も
もう受け止めることに疲れ、
そして、より一層夫に甘えたいという
潜在意識を持っていたので
日に日に体は甘えられる環境になるよう
病気を作り出し
とうとう身も心も病気だらけになってしまいました。
潜在意識の中にいる私としては
「ラッキー!」
なのですが、
潜在意識という言葉すら知らなかったので
顕在意識の中で生きていた私は
うつ状態や、
心臓、胃、関節の痛み
夏でも風邪をひき
体温もいつも微熱で
体がとても疲れていて
つらい状態でした。
体重が40㎏以下になった時は
しんどかったです。
常に少し動いて休むの繰り返しで
子育ても真剣に取り組めなかったです。
自分が何とか生きていくだけで
精一杯でした。
子どもにも十分甘えさせて
あげられていなかったかもしれません。
子どもが小学校半ば頃から
子育ては夫に任せることが多くなり
中学、高校の行事はほとんど
夫が学校に行ってくれました。
「もう動けないからあとはよろしく」
そんな感じで
そう思ってはいないのですが
潜在意識の私がそう思って
夫に甘えていたと思います。
「うつ病だからしょうがないよね」
「めんどくさくてサイコパスな姑だから休んでていいよね」
「こんなに体の症状が出ているから寝てても仕方ないよね」
そんな感じで理由が整ったので
甘えてダラダラと休んでいました。
でも、うつ状態だったので
それはとても辛かったんですけどね。
でも、よく考えてみると自分が全部作り出している
状態だったことが分かりました。
甘えたかったから
うつも
体の症状も
めんどくさい姑も
作り出していたと思います。
そういう甘えられる環境を結婚してから
コツコツと作り出していたんだと思います。
ダメ人間からの脱出
精神科の薬は依存度が高く
なかなかやめることができません。
何度も減薬にトライしましたが調子が悪くなり
また薬を元に戻すの繰り返しでした。
そんな時、ある本に出会いました。
内海聡さんの
「心の病に薬はいらない」
という本です。
「私はただ甘えたいだけだったのか!」
とやっと気づけました。
自分のアホさにやっと気づけました。
「なんて愚かなことをしていたんだろう」と
情けなくなりました。
そして内海聡さんの他の書籍も読み
断薬を決意しました。
「もう十分甘えたから偽物の親から、親離れしよう」
と決意しました。
子どもは十分親の愛情を受けとると
もういらなくなるそうです。
そんな感じで
「私も、もういいかな」って
思えるようになりました。
なので断薬はそれは辛かったですが
薬をまた飲みたいという思いにはなりませんでした。
それよりも早く自立したいと思いました。
自分で考え、自分の思うように動きたい
生きたいと思えたのです。
もう私には親のような愛情は必要なくなりました。
やっと夫を親ではなく
配偶者として受け止めることができたと思います。
もしかしたら断薬に失敗している人たちは
まだその状況にしておかないと
何かが困るのではないでしょうか。
私が2、3年前に断薬を試みたら
「まだ甘えが足りないから今は無理!」って
潜在意識の私がブレーキをかけて
断薬も失敗していたかもしれませんし、
むしろ断薬しようだなんて思はなかったかもしれません。
甘えというのはこういう経験から分かったことですが
「依存」
なのです。
人は何かに依存しながら生きていく生物ですが
度がすぎると
人をダメにしてしまうということが分かりました。
薬にしても
お酒にしても
タバコ
ギャンブル
女
男
親
子ども
甘いもの
あげるといろいろとあるわけですが
依存させてしまうものが私たちの周りにはたくさんあり、
自分が気をつけていないと
依存させてしまうものに、どっぷり浸かってしまうかもしれません。
何かに依存しすぎないようにするには
自分をいう存在をしっかり持ち、自分軸をしっかりさせておくと、
そんなに何かに依存することはないように思えます。
アイデンティティが確立されていれば
何かに振り回されなくもなり
自分のしたいことをして
目標を持って生きるので
依存する暇もないのかもしれません。
自分はもう強い甘えから卒業できたので
大丈夫だとは思いますが、
弱くなった時、甘え体質が出る恐れもあるかもしれないので
常に自分軸をしっかり持っていたいと心がけています。
でもストイックに全然甘えないわけではないので
甘えてよい場面では甘え、
でも自分はこうありたいとか
こういう人生を送りたいとか
こんな目標に向かって行動したいと
常に誰かに依存して
人の意見の世界の中で生きるのではなく
自分を持っていたいと思います。